古い小説と食べる描写が好き

にとほんが=(ニートが千冊読書を目指すブログ。)P+D BOOKS とkindle、私小説好き。

小説語りから得られる多幸感は異常

数日ぶりのブログ更新だ。 ここ数日は平和だった。あまり変わり映えしないひきKOMIRIライフは私の最大の幸福である。環境の変化に弱い凹凸症にとって、変化は脅威なのだ。甘酒を飲み、ゲームし、食い、kindleをちょぼちょぼ見る…といったところ。

 気づいたら10作近く葛西善蔵私小説をDLしていた。「湖畔手記」を読み終え「椎の若葉」を読んでいる。ちょっとだれてきた。味変的なかんじで田山花袋を読もうか?

トコヨゴヨミ」って興味をひくタイトルがある。常夜暦??あと『「田舎教師」について』はあとがきみたいなのだろうか。文豪のあとがきらしきものを見ると心がムズムズする。何でだろう。文豪の小説にあんまり興味を持っていない頃、文豪とアルケミストに狂ったようにログインしているときがあった。それで田山花袋やらなんやら作品は読んだこと無いけどキャラの顔を先に覚えたのが何名もいる。このころ(10代の時)谷崎潤一郎は読んでた気がする。タイトルを忘れた。僕の可愛いなおみちゃんだっか。

 何はともあれ、本を読む前タイトルから内容を想像する瞬間が楽しい。この瞬間が一等ワクワクする。結末を調べてから本を買う人もいるとテレビでやっていたが、あれは漫画だとブログ主も同じことをしてから買ったことがある。が、小説はない。

 小説で結末のネタバレを食らったら作家買いしてるもの以外食指が動かない。全く話がそれるが長野まゆみの作品を最近読んでいない。一時期狂ったように買い漁ったり図書館まで足を運んだりしていた。「夏至南風」カーチーベイ、は梅雨の季節にピッタリの何度も読み返すほど好きな本だ。今の季節は読むのに最適とはいいがたい。

が、何時読んでも面白いものは面白い。

夏至南風」は以前はアマゾンで買えたがいまは確か取り扱ってなかったように思う。あの人畜無害そうな表紙が妙に本編とミスマッチな文庫は、軽くて持ち運びやすい。寝ころびながら読むときもあれがいい。単行本バージョンも読みたくて昔図書館に足を運んだのもいい思い出だ。今や図書館なんか行かない。昔は大分利用させてもらった。

今は返却しにいくのがおっくうで、もっぱら買う専だ。図書館に足しげく通っていたころも古い本はちょくちょく読んでいたのを今思い出した。誰が書いたのか忘れたが「わたしが棄てた女」は古い小説を面白いなァと思うようになったキッカケかもしれない。あの頃はチャリをすいすい漕いで通っていた、図書館へ行かなくなってから何年もチャリに乗っていない。古い本を何冊か手に入れたいと思う。中古ショップへもほぼ足を運ばないが、40年前の岩波文庫とかたまに好みに合致しそうなのが店頭におかれているので行ってみたい。中古のものを触るのにすごく抵抗があるってわけじゃないが、家にずっと置いておくことを思うとあんまり気が乗らない。でも欲しい。揺れ動くこの気持ちよどうか、しずまってくれ…。